1200年を超える歴史を紡ぐ古都、京都。
美しい自然や建築はもちろん
生活に根ざした伝統技術や、季節の実りがもたらす食文化など
長い歳月をかけて磨かれてきた⾵⼟と⼈の歴史が息づいています。
「そうだ 京都、行こう。」も、
この都市とともに30年以上にわたって
その魅力の発信に取り組んでまいりました。
昨今、世界中の観光地にさまざまな課題がある中でも、
長い歴史と文化を守り続けてきた京都には
サステナブルな都市ならではの
持続可能な旅のかたちがあるはずです。
観光の人波にのまれることではなく
歩くはやさで目にするものに発見があり、
地元の食や伝統文化に豊かな体験がある。
「京都サステナツーリズム」では
地域社会と旅行者の皆さまに寄り添い、
未来につながる旅のありかたを発信してまいります。
家業が植物の卸問屋で、2008年頃から10年にわたり個人として銀閣寺に花材を納めてきました。いまは卸に留まらず、植物の魅力を伝える京都のさまざまなプロジェクトに参加しています。京都駅ビル開業20周年時には、商業施設「ポルタ」に北山杉を使った「そらつなぎの庭」をプロデュース。千本のカーネーションでお釈迦様の誕生日をお祝いした「暗闇の清水寺」(令和元年)は、夜にもかかわらず多くの方がお越しになったことが印象的でしたね。近年では、高瀬川の街づくりプロジェクトに携わっています。
縁あって住職の雲林院さんと出会い、2024年は建仁寺の塔頭、西来院の「令和の大改修」に参加しました。その庭にあう約1,200株の蘭と枝垂れもみじを選び植樹し、今年1月には、枝垂れ桜やドウダンツツジを植えたばかりです。しかし、植栽したことが完成ではありません。仏教における庭園は、教えを感じる場所。参拝者が集い、庭をみつめてこそ意味があります。また、あの庭を見に行こう― そんな思いを100年後につなげられたらと思います。
以前、市内を歩いたら、ふと街路樹が桜やカエデではなくプラタナスだったことが気になりました。プラタナスといえばパリのシャンゼリゼ通り… 調べてみると、木々が植えられたのはちょうど京都とパリが姉妹都市になった頃。街路樹でも京都の歴史を感じることができ、社寺で見る植物はその最もたるものです。京都といえば社寺・史跡に注目が集まります。それも素晴らしいですが、社寺や街に集う植物から、京都の歴史や文化を紐解いてみるのも面白いのではないでしょうか。 ※プラタナスは現在、老朽化によりユリノキへ再生されています。
日本各地、世界中を旅してさまざまな植物を収集し、国内外の政府機関、企業、王族貴族など、様々な依頼やプロジェクトに応じて植物を届ける現代のプラントハンター。
2012年、“ひとの心に植物を植える“活動・そら植物園を設立し、いまでは年間200トン以上もの植物の国際取引を行い、不動産開発におけるランドスケープ案件や森づくりなどの緑化、企業の広告案件から数々のイベントやアートプロジェクトなど、累計1000件を超える多様な案件を成功に導き、業界に旋風を巻き起こしている。
近年では“植物のあらゆる可能性に挑戦する企画会社”、office N seijunを創業し、自然や環境分野をベースに数々のコンサルティング業務を請け負い、植物に関連する多様なベンチャー会社を立ち上げるなど、ボーダーレスな活動を展開している。
現代によみがえった平安絵巻のような行列「路頭の儀」を観覧する、京都御苑の有料観覧席プランです。より深く楽しみたいなら、臨場感ある特別生解説付きプランがおすすめ!
下鴨神社参道にEXサービス会員専用の観覧席をご用意しました。行列「路頭の儀」を間近に観覧いただいた後、勅使の御祭文(ごさいもん)読み上げや2頭の馬による牽馬(ひきうま)の儀などが行われる「社頭の儀」を見学します。
「路頭の儀」前日の準備で賑わう上賀茂神社を神職がご案内します。本殿にて正式参拝後、葵祭を彩る「葵桂」をご自分で奉製いただきます。奉製した葵桂は、翌日の祭の中で実際に装飾として使用されます。
翌日の行列「路頭の儀」を京都御苑で観覧する有料観覧席付きプランもございます。
薫風が心地良い5月。下鴨神社と上賀茂神社の例祭である葵祭が行われます。葵祭と祗園祭、時代祭の三つを「京都三大祭」といいます。正式には「賀茂祭」といわれる葵祭は、平安時代の優雅な王朝装束に葵の葉を飾った行列で知られています。京都御所から下鴨神社を経て上賀茂神社へと向かいます。斎王代の腰輿(およよ)を含む行列は総勢500人を超え、長さは1キロにも及びます。また、行列当日までには下鴨神社・上賀茂神社両社にてさまざまな前儀が行われます。
※雨天順延(前日18時ごろに決定 京都市観光協会のHPでご確認ください)
※当日は交通規制などが実施されます。時間に余裕をもってお出かけください。
境内の橋殿で行われる夏越大祓式は、篝火が灯された清流「ならの小川」へ、一枚ずつ人形流し(ひとがたながし)が行われ、無病息災を祈ります。
古来変わらぬ幻想的かつ荘厳な神事を、間近でご参列いただけるプランで、まるで平安時代にタイムスリップしたようなひとときです。
※雨天決行
12月大晦日と6月晦日の年2回、「大祓い」の神事が行われます。6月の晦日、つまり30日に行われるのが「夏越祓(なごしのはらえ)」です。一年の前半の罪や穢れを祓い、酷暑で始まる一年の後半を、無病息災で過ごせるように祈願する神事です。この日には、6月の和菓子の代表ともいうべき「水無月」を食べる風習があります。水無月は宮中の貴族が氷室の氷を食べて暑気を祓ったことにちなみ、三角形をした白の外郎生地に悪魔祓いとして小豆を載せ、氷をかたどった菓子です。神社の鳥居の下や境内には茅で作られた大きな輪が用意され、輪をくぐって穢れを祓う「茅の輪くぐり」が行われます。
※時間は各社によって異なります
日が暮れてやがて篝火がたかれ始めると、平安神宮の朱塗りの社殿が浮かび上がり、荘厳な雰囲気が辺りを包む中、能楽を鑑賞。公演前にベテラン能楽師が演目を解説する特別プランなので、初めての方にもおすすめです。花菖蒲が見頃を迎える平安神宮神苑の自由拝観付き!
※雨天時、本公演はロームシアター京都にて、屋内での公演となります。
※2025年は大極殿等の大規模工事のため、会場のレイアウトや景観が例年と異なります。
千年の歴史を持つ古都・奈良の春日大社・興福寺で行われる薪御能に倣った京都薪能は、1950年に京都市と京都能楽会の共催で平安神宮という絶好の場所を選んで始まり、今や初夏の風物詩となっています。夕闇の中で篝火が焚かれ、平安神宮の朱塗りの社殿が映し出される中、特設の能舞台が闇夜に浮かび上がります。観世・金剛の両流派による能や大蔵流による狂言が楽しめるという豪華なもので、例年4,000人近い観客が来場し、幽玄の世界に酔いしれます。
※当日は交通規制などが実施されます。時間に余裕をもってお出かけください。
明治28年(1895)に平安神宮が創建され、平安遷都1100年紀念祭奉祝行事として始まった時代祭。伝統工芸技術の粋を集めて復元された12,000点にもおよぶ調度、衣装、祭具が用いられ、20列、約2,000人、長さ2キロ余に及ぶ時代風俗行列は、京都でしか再現できないものです。明治維新時代、江戸時代、安土桃山時代、室町時代、吉野時代、鎌倉時代、藤原時代、延暦時代の八つの時代の風俗や文物の変遷を再現します。行列は正午に京都御所建礼門前を出発、平安神宮まで約4.5キロ間に展開される一大時代絵巻をぜひ体験してください。